freee会計とは|個人から上場企業までカバーするクラウド会計ソフトの実力を解説!

freee会計とは|個人から上場企業までカバーするクラウド会計ソフトの実力を解説!

経理業務の効率化に向け、評判のいいクラウド会計ソフト「freee会計」導入を検討しているが、どのプランを選べばいいのかわからない。そんな個人事業主 / 企業担当者の方に向け、個人から上場企業までカバーする「freee会計」の実力 / 全体像をわかりやすく解説していきます。

目次
  1. 1. クラウド会計ソフト「freee会計」とは
  2. 2. 経理がはじめてでも使いやすいfreee会計の特徴
    1. 2-1. AIを活用した仕訳 / 入力自動化
    2. 2-2. 法改正にも素早く対応
    3. 2-3. バックオフィス業務を効率化するfreeeシリーズ連携
    4. 2-4. 幅広い事業規模をカバーするラインナップ / プラン
    5. 2-5. 多彩な外部ツール連携 / API連携
    6. 2-6. 手厚いサポート体制
  3. 3. フリーランス / 個人事業主向け「freee会計」
    1. 3-1. 確定申告書を簡単作成「スターター」
    2. 3-2. 消費税申告 / レポート出力対応「スタンダード」
    3. 3-3. 税務調査サポート補償「プレミアム」
    4. 3-4. 各プランの機能 / 料金表
  4. 4. 法人向け「freee会計」
    1. 4-1. 決算書類を簡単作成「ミニマム」
    2. 4-2. 経費精算を含む経理合理化「ベーシック」
    3. 4-3. 社内ワークフローと管理会計「プロフェッショナル」
    4. 4-4. 「freee申告」でワンストップ法人税申告
    5. 4-5. 各プランの機能 / 料金表
  5. 5. freee会計に無料プランはある?トライアルは可能?
  6. 6. バックオフィス業務を一元管理「クラウドERP freee」
    1. 6-1. freee人事労務を統合
    2. 6-2. IPO準備 / 上場企業向けの内部統制
  7. 7. freee会計が向いている企業は?
  8. 8. freee会計の適切なプランを選ぶには?
  9. 9. 【まとめ】クラウド会計ソフト「freee会計」の全体像を紹介しました

クラウド会計ソフト「freee会計」とは

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画像出典:freee

クラウド会計ソフト「freee会計」は、東京都品川区に本社を構えるfreee株式会社が開発・提供する、SaaS型会計ソフトです。有料版ユーザーが40万事業所を突破(2022年12月末)するなど、SaaS型会計ソフトとして国内随一のシェアを誇る人気会計ソフトとして知られています。

経理がはじめてでも使いやすいfreee会計の特徴

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freee会計が支持されている理由は「経理が初めての人でも使いやすい」「導入しやすい価格」「幅広い事業者のニーズに対応できる」の3つ。まずは「freee会計」の主な特徴を紹介していきましょう。

AIを活用した仕訳 / 入力自動化

freee会計最大の特徴は「自動で経理」を実現していること。銀行明細 / クレジットカード / ECサイト / ネット振込など、4,000以上のサービスと連携し、取引内容を自動取得。さらに、設定した仕訳ルールやAI推測による自動仕訳 / 記帳も実現しています。

これによって、転記ミスを防止しながら、入力作業の手間を最小限に抑えられます。使えば使うほど、AI推測の精度を高められることもポイント。経理に必須の定型業務を自動化することで、コア業務へ集中でき、リソース配分の最適化による生産性向上も期待できます。

法改正にも素早く対応

頻繁に実施される税制改正にいち早く対応できることも、SaaS型ならではのfreee会計の特徴です。たとえば、電子帳簿保存法への対応はもちろん、2023年10月より施行されたインボイス制度にも対応済み。

領収書 / 請求書などの証憑をfreee会計で電子保存できるほか、インボイスに対応した請求書作成、登録番号の一括チェックも可能。ソフトウェアアップデートを意識することなく、法令を遵守した経理業務を遂行できます。

バックオフィス業務を効率化するfreeeシリーズ連携

freee会計は、人事・労務業務を効率化する「freee人事労務」をはじめ、バックオフィス業務を効率化するさまざまなfreeeシリーズソリューションと連携可能です。

たとえば、無料で使える「freeeインボイス登録ナビ」、契約書の作成から締結をオンラインで完結できる「freeeサイン」など。個人事業主やひとり法人にとってハードルの高いクレジットカード作成をオンラインのみで申請できる「freeeカード」も用意されています。

幅広い事業規模をカバーするラインナップ / プラン

freee会計は個人事業主・フリーランス向け、法人向けのほか、IPO準備 / 上場企業向けの「クラウドERP freee」をラインナップ。幅広い事業規模に対応するラインナップ / プランを揃えているのもfreee会計の魅力です。

そもそも、freee会計は「バックオフィスを一元管理するERP」として開発が進められているツールです。つまり、事業規模ごとに機能を整理しただけで、すべてのラインナップ / プランは同じプラットフォームを利用。基本機能やできることが異なっても使い勝手は同じです。

多彩な外部ツール連携 / API連携

ECサイト、Suica、Airレジ、各社人事労務ソフトなど、多彩な外部ツールと連携できるアプリを利用できることもfreee会計の特徴。基幹システムと連携可能な「freee API」を活用すれば、自社システムと連携させることも可能です。

手厚いサポート体制

すべてのプランでメール・チャットサポートを利用できるほか、プランに応じて電話サポートも利用可能。導入時の相談、導入後の無料オンラインセミナーなど、導入・活用の不安を払拭する手厚いサポート体制が整っています。

フリーランス / 個人事業主向け「freee会計」

freee会計の特徴を把握できたところで、ラインナップ / プランの特徴や料金、それぞれの機能を紹介していきましょう。まずは、フリーランス / 個人事業主向けの「freee会計」です。用意されているプランは「スターター」「スタンダード」「プレミアム」の3つ。

確定申告書を簡単作成「スターター」

freee会計「スターター」プランは、確定申告を簡単に済ませたいフリーランス / 個人事業主向けのプランです。機能を確定申告書類の作成 / 提出、記帳自動化、および見積・請求・納品書作成に特化することで、月々の利用料を抑えながら会計業務をスモールスタートできます。

月5枚までに限定されるものの、スマートフォンのカメラで撮影した領収書を自動仕訳することも可能です。

消費税申告 / レポート出力対応「スタンダード」

freee会計「スタンダード」プランは、面倒な日々の会計業務を効率化しながら、確定申告も簡単に済ませたいフリーランス / 個人事業主向けのプランです。スターターの機能に加え、消費税申告、月次 / 資金繰り / 売掛・買掛などのレポート出力に対応。5枚という領収書の自動仕訳制限もなくなります。

税務調査サポート補償「プレミアム」

freee会計「プレミアム」プランは、万一の税務調査を含め、確定申告に関する不安を払拭したいフリーランス / 個人事業主向けのプランです。プレミアムプランの特徴は、なんといっても「税務調査補償サポート」が付属すること。税務調査が入ってしまった場合の税理士費用を「50万円」までカバーしてくれます。

各プランの機能 / 料金表

 

スターター

スタンダード

プレミアム

料金

※初期費用無料

価格はすべて税込み

1,078円 / 月

(年払い)

1,628円 / 月

(月払い)

2,178円 / 月

(年払い)

2,948円 / 月

(月払い)

43,780円 / 年

(年払いのみ)

確定申告書の作成・出力

(青色 / 白色)

銀行口座や

クレジットカードとの同期

請求書等の作成

領収書の写真から

仕訳データ自動取得

(5枚 / 月まで)

消費税申告

×

月次 / 資金繰り /

売掛・買掛レポート

×

メール・チャット

サポート

(優先対応)

(優先対応)

電話サポート

×

税務調査サポート補償

×

×

法人向け「freee会計」

freee会計には、小規模法人・中小企業に必要な機能を網羅した「法人向けfreee会計」もラインナップされています。用意されているプランは「ミニマム」「ベーシック」「プロフェッショナル」の3つ。

決算書類を簡単作成「ミニマム」

freee会計「ミニマム」プランは、総勘定元帳をはじめとした帳簿、決算書を簡単に作成できる、ひとり社長や小規模法人向けのプランです。個人事業主向けと同様の効率的な記帳機能が搭載されており、日々の経理処理を継続するだけで、決算に必要な書類が自動生成されます。領収書を自動読み取りするOCR機能も利用可能です。

経費精算を含む経理合理化「ベーシック」

freee会計「ベーシック」プランは、経費精算機能、各種レポート機能を充実させた、経理業務全体を合理化したい小規模 / 中小企業向けのプランです。収益・費用レポート、収益表などのレポート機能が追加され、成長に向けてお金の流れを数値化したい法人におすすめ。ワンクリックインターネットバンキングにも対応しています。

社内ワークフローと管理会計「プロフェッショナル」

freee会計「プロフェッショナル」プランは、稟議ワークフロー、予実管理などの管理会計機能を追加した中小企業向けのプランです。事業別のデータもリアルタイムに把握できる予実管理、統合マスタを活用した月次決算の早期化など、中小企業の経営をラクにする仕組みが満載。Salesforce / kintone連携にも対応しています。

「freee申告」でワンストップ法人税申告

会社規模もそれほど大きくないし、freee会計で経理業務を内製できるなら、決算・申告も自動化できないか?そんな方のために用意されているオプションが「freee申告」です。

freee会計とは|個人から上場企業までカバーするクラウド会計ソフトの実力を解説!_4

freee申告は、売上1,000万円程度までの会社に向けた、決算・申告ソリューションのこと。申告書類の作成・出力、e-Taxを含む申告書類の提出機能を持つ「ベーシックプラン」なら、年額27,280円(税込み)で利用可能。最大30時間までの税理士サポートが付属する、万一の税務調査に備えた「申告後もあんしんプラン」なら、年額48,180円(税込み)で利用できます。

各プランの機能 / 料金表

 

ミニマム

ベーシック

プロフェッショナル

料金

※初期費用無料

価格はすべて税込み

2,178円 / 月

(年払い)

2,948円 / 月

(月払い)

4,378円 / 月

(年払い)

5,808円 / 月

(月払い)

43,780円 / 月

(年払い)

52,536円 / 月

(月払い)

基本機能

明細自動記帳

OCR機能

見積 / 納品 /

請求書作成

ユーザー追加

(3名まで)

経費精算

×

帳簿

総勘定元帳

仕訳帳

固定資産台帳

決算書

消費税申告

レポート

試算表

月次推移表

資金繰りレポート

収益・費用レポート

×

集計表

×

ワークフロー

×

×

予実管理

×

×

サポート

チャット・

メールサポート

電話サポート

×

freee会計に無料プランはある?トライアルは可能?

freee会計を使ってみたいが、どのプランが自社に適切なのかわからない、無料プランやトライアルはないのだろうか?そんな方も多いでしょう。freee会計は、個人事業主向け / 法人向け含めたすべてのプランに、30日間使用感を試せる「無料お試しプラン」が用意されています。

お試し期間が過ぎたら課金されるのでは?ご安心ください。お試し期間が経過しても契約を申し込まなければ、freee会計は自動的に「無料プラン」に切り替わります。もちろん、いつでも有料プランを契約することも可能。

ただし、無料お試しプラン / 無料版には機能制限があることに留意が必要。たとえば、取引データや請求データは直近1か月に登録したもののみ閲覧・編集可能、仕訳帳や総勘定元帳のCSV出力データは10までなど。サポートもチャットボットのみに限られます。

バックオフィス業務を一元管理「クラウドERP freee」

特徴の項目でも触れましたが、もともとfreeeは「バックオフィスを一元管理するERP」として開発されてきたソリューション。これを製品化したものが、freee会計プロフェッショナルの上位版に位置付けられる「クラウドERP freee」です。

具体的には、勤怠管理 / 給与計算などの「freee人事労務」の機能を統合し、IPO準備企業 / 上場企業向けの内部統制機能を追加したソリューション。つまり、freee会計を強化し、IPO準備企業 / 上場企業向けのERP製品としてリリースされたのが「クラウドERP freee」です。

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画像出典:freee

freee人事労務を統合

freee人事労務は、勤怠管理の合理化・自動化とともに、従業員の勤務状態をリアルタイムに把握することで超過労働のリスク軽減・先回り対策するソリューションです。ブラウザ / モバイルアプリ / Slack打刻などに対応し、自動集計から給与計算まで自動化できることもポイント。クラウドERP freeeなら、会計・労務・人事の課題をまとめて解決できます。

IPO準備 / 上場企業向けの内部統制

IPO準備企業 / 上場企業向けに用意されたクラウドERP freeeの機能が、内部統制および権限設定です。内部統制機能とは、データ入力のミス・不正を防止し、監視や追跡する「監査業務」に対応する機能のこと。仕訳の承認・変更履歴の検索表示、ユーザー情報・権限更新履歴の検索表示、ログ取得などの機能が含まれます。

また、権限設定では、freee機能の利用範囲を制限する権限設定、グループを作成して機能・利用できる講座を指定するなどが可能です。

freee会計が向いている企業は?

freee会計の導入をおすすめできるのは、一部の大企業を除くすべての個人事業主 / 法人です。freee会計ならAPI連携でさまざまな業務システムと連携できるため、業界・業種も問いません。

ただし、生産管理や在庫管理を含め、1つのシステムで一元管理したいというニーズのある大企業には向かないかもしれません。一方、事業規模の拡大に応じて、適切なプランを選択できることはfreeeの魅力。既存会計ソフトの拡張性に不満があるなら、freeeへの乗り換えがおすすめです。

freee会計の適切なプランを選ぶには?

ラインナップ / プランが複数用意されているfreeeは、一見、どのプランを選んだらいいのかわからない、と感じる方も多いでしょう。しかし、本記事でも解説したように、同じプラットフォームを成長ステージに応じたプランに分割・提供しているのがfreeeの特徴。

つまり、自社の成長ステージにあわせ、適切なプランを選べば問題ありません。すべてのfreee会計プランは無料お試しプランが用意されているため、迷ったら実際に使ってみましょう。もちろん、経理幹事に相談することも可能です。

【まとめ】クラウド会計ソフト「freee会計」の全体像を紹介しました

経理業務の効率化に向け、評判のいいクラウド会計ソフト「freee会計」導入を検討している。しかしどのプランを選べばいいのかわからない。そんな個人事業主 / 企業担当者の方に向け、個人から上場企業までカバーする「freee会計」の実力 / 全体像をわかりやすく解説してきました。